篠原さんが熱血指導/シドニー五輪メダリスト
柔道教室に子供40人
シドニー五輪柔道メダリストの篠原信一さんによる柔道教室が13日、宮古島警察署であった。同署少年柔道クラブの子供たち約40人に柔道の基本を指導。「教えてもすぐにできることではない。何回も何回も繰り返すこと。正確に、丁寧な練習を」と伝えた。
教室は、少年柔道クラブの父母会の求めに篠原さんが応じて実現した。
午後7時、篠原さんが武道場に姿を現すと、その大きな体にびっくりする児童も。きょとんとした表情で世界の大舞台で戦ってきた篠原さんを見上げた。
子供たちへの最初の声掛けで篠原さんは、「目標を達成するために頑張ることが大切」と話し、明確な目標設定と努力を促した。
打ち込みの練習に入ると篠原さんの指導は熱を帯びた。「相手を崩さないとなげられない」と指摘し、形にこだわって打ち込みに取り組むよう助言した。
具体的には、相手の両足と自分が踏み込む足で描く三角形の形について「二等辺三角形にすること」と指示した。深く踏み込みすぎると相手を崩すことができないと説き、これを浅めにすることによって引き込みやすくなり、相手のかかとを浮かす(崩す)ことができるなどと説明した。
実践した子供たちは「しんどい」と感想。これに篠原さんは「強くなるためには打ち込みからしんどい練習をすること。何回も何回もやって自分の形を作り上げよう」と繰り返した。