広い世界を知ろう/国際交流員が学校訪問
園児、児童と異文化交流/国際化協会県支部
「外国の言葉や文化に触れよう」-。県の国際交流員が15日、宮古島市の小学校や放課後児童クラブを訪問し、ビンゴゲームや読み聞かせを通して異文化交流に誘った。子供たちは初めて習う外国の言葉や文化に興味津々。交流員とのふれ合いを通して、異文化への学びを深めていた。
学校訪問は自治体国際化協会県支部の事業で、異文化に対する理解を促進して国際的な視野を持つ人材を育てることが狙い。
今回の宮古島市訪問では国際交流員で韓国出身のパク・ウンジさん、ペルーのファルコニー・アレハンドラさん、中国のシャオ・ジンビンさんの3人が平良の狩俣小学校とふたば放課後児童クラブを訪ねた。
狩俣小の児童は、はじめに交流員の自国のあいさつの言葉を学んだ。発音に注意しながら交流員と一緒に大きな声で繰り返した。
この後、児童が自慢のエイサーを発表。交流員を歓迎し、異文化交流ができる喜びを全身で表現した。
児童が問題に答えるビンゴゲームでは、交流員が自国に関する質問を次々と出した。「ペルーの人は何語を話す?」「中国の国旗の星の数は?」「沖縄から韓国までの飛行時間はどれぐらいでしょう?」-。児童は真剣な表情で考え、正解すると大喜びしていた。
交流員のパクさんは「私たちの国のことを知ってもらえてうれしい」と語り掛けた。また、「きょうの交流会をきっかけにもっと外国の文化に興味を持ってほしい」などと話し、積極的な異文化交流で国際的な視野を持つよう促した。
上里啓美校長は「子供たちは内容の濃い楽しい時間を過ごすことができた」と感謝し、「皆さんの国の文化に接することで、子供たちは世界で活躍したいという夢を持てる」と話した。
交流会の日を待ち望んでいたという6年生の川満瑠彩(るい)さんは「いろいろな国のことを知ることができて楽しかった」と満足した様子。「将来、外国に行くことがあったら習った言葉を使いたい」と、外国語学習の成果を喜んだ。
交流員は、ふたば放課後児童クラブも訪問。ここでは絵本の読み聞かせを自国語で披露した。子供たちはいつもと違う外国語の読み聞かせと、通訳を通して聞く物語に夢中だった。