11/23
2024
Sat
旧暦:10月22日 先勝 庚 小雪
産業・経済
2017年11月17日(金)9:06

17年産 マンゴー生産量730㌧/前期不作を挽回

過去最高に迫る実績/価格は市場出しで値崩れ


過去最高量に迫る730㌧が生産された宮古島産マンゴー(資料写真)

過去最高量に迫る730㌧が生産された宮古島産マンゴー(資料写真)

 2017年宮古島産マンゴーの生産量が730㌧になることが地区園芸技術員会のまとめで分かった。15年の過去最高量765㌧に迫る実績で、前期の不作を挽回した。ただ、価格の面では、市場出し(出荷)や店頭に並ぶ一部のマンゴーで値崩れが起きた。中元時期の供給不足が要因。開花のずれに伴う収穫・出荷の遅れが価格に響いた。

 今期のマンゴーは、高温の影響を受けて花芽分化が鈍く、例年より1カ月程度遅れた。開花もずれたが開花率は前期を上回って着果も順調に進んだ。結果として今期生産量は予測を30㌧上回る豊作型となった。

 果実は6月下旬から出始め、7月中旬には200㌧を出荷、下旬には260㌧のピークを迎えた。

 農園を経営する40代の農家は「花は遅れたが質、量ともに今期は良かった」と話し、前期の不作を取り返すような豊作を喜んだ。

 ただ、「終盤の値段が落ちた。全体的に出荷の遅れが響いたのではないか。市場出しなどで大きな落ち込みがある」と指摘した。

 価格の落ち込みは需給バランスの崩れが要因だ。収穫の遅れから、高需要に当たる中元時期に十分な果実を供給できなかった。

 県内マンゴーを取り扱う沖縄協同青果によると、全取扱量(541㌧)の平均キロ単価は1041円。宮古島産は前期比22㌧増の37㌧を受け入れ、平均キロ単価は1710円だった。

 担当者は「宮古島産は人気があり、価格はずば抜けて高い」と高品質を評価しているが、単価は前期の3267円、その前の年の2034円と比べても大幅にダウンしている。

 価格変動について担当者は「(価格の低下は)出荷時期が後ろにずれ、中元時期を逃したことが大きいのではないか。通常は7月のギフトの単価が良いが、今期に限ってはピークが7月下旬から8月上旬にずれ込んでしまった。需要期が過ぎていた」と話した。

 宮古島産マンゴーの5~6割は顧客に直接送られているため、他地区に比べると全体的なダメージは小さい。ただ、市場出しの農家にとっては価格の面で厳しいシーズンになった。

 今期の宮古島産マンゴーは、221戸の農家が計74㌶のハウスで栽培した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!