宮古袋ものを表彰/離島フェア2017
伊良部トーガニまつり実行委も
【那覇支社】離島フェア2017(主催・同実行委員会)で17日、優秀な離島特産品を表彰する「優良特産品」、離島振興に積極的に取り組む団体への「島おこし奨励賞」、県内の小中学生を対象に募集した同フェアの「ポスター図案コンクール」の各表彰式が行われた。宮古島市からは、伊良部トーガニまつり実行委員会(中村雅弘委員長)が島おこし奨励賞に、宮古袋もの(川満久代表)が優良特産品特別賞を、それぞれ獲得した。
ポスター図案コンクールでは、安里穂歩さん(西辺小2年)が優秀賞、立津槙斗君(平良中3年)が奨励賞となり、賞状と記念盾が贈られた。
伊良部トーガニまつりは、伊良部に古くから歌い継がれている民謡の歌唱力を競い合うイベントで、今年が17回目。今回の受賞理由について、離島フェア実行委員会は「宮古を代表するイベントの一つとなっている。島の文化遺産である『伊良部トーガニ』を地域の大切な資源ととらえ、保存と継承を図りながら観光などの振興に寄与している」としている。
表彰を受け、中村委員長は「実行委員や関係者とみんなで喜びを分かち合いたい。今後の開催への大きな励みになる。大会をもっと発展させていきたい」と話した。
また、優良特産品特別賞を受賞した宮古袋ものの製品「宮古の海2017 18 NAME TAG」は、宮古島の海をイメージしたネームタグ。宮古の織物などを使用し、年齢や性別を問わず一年を通して愛用できる仕上がりになっている。
川満代表は「独学でここまで来られたのは、お客さんのおかげだと思い、感謝している。これを励みに、後世に残せるような製品づくりに努力していきたい」と語っていた。
ポスター図案コンクールで優秀賞を獲得した安里さんの作品「おばあのクイチャーヤグミズミ」は、手ぶりを交えて表情豊かに踊る、島のおばあたちを描いた。作品に「宮古まつりで、おばあたちが元気に踊るクイチャーを見て、運動会では、おばあたちに負けないように元気いっぱい踊りたいなと思い、描いた」とのコメントを寄せた。
立津君の「島の彩り、いつの世までも」は、ミンサー織り紋様を両端に入れ、離島特産物のマンゴーやゴーヤー、海魚などを色鮮やかに描いた。受賞には「3年連続の受賞で、うれしい。それぞれの特産物が主役になるよう配置に工夫し、いつまでも末長くという意味を込めて、ミンサー織りを入れた」と話した。
安里さんの作品は、離島フェア2017の告知ポスターやカタログ、チラシなどに使用されている。安里さんと立津君のポスターや、離島フェア「絵画コンクール」で優秀賞の徳嶺太地君(南小4年)の作品は、19日まで会場内で展示される。