「ほめる」ことが一番/県子ども虐待防止推進事業
手塚千砂子さんが講話
2017年度県子ども虐待防止推進事業として、「ほめ日記」を活用して親と子の自己尊重感を高める活動を全国的に展開している手塚千砂子さんを講師に招いた講演会が16日、県宮古合同庁舎で行われた。会場には多くの市民が詰め掛け、自分も子どももそして周囲をもほめることで愛や優しさの能力が向上し、幸せを感じながら子育てができると訴える手塚さんの講話内容に聞き入った。
手塚さんは「もっと自分を好きになる~自分をほめると子育ても変わる~」の演題で講話した。
自分をほめることの効果については▽自分のことが好きになる▽気持ちが落ち着く▽心のゆとりが生まれる▽気持ちの切り替えが早くなる▽自信や勇気が湧く▽心が解放される-などを示し、ほめることで親子も気持ちが楽になり愛が大きくなることを紹介した。
完璧に子育てできないことを悩んでしまう親に対しては「子育てに完璧はないし、マニュアルもない。それができないで落ち込みストレスをためることはダメ。困ったら周りに相談しながら地域みんなで子育てをしていくことが大切」と訴えた。
そのほかにも、脳は心で変わるとして毎日、自分の良いところを書く「ほめ日記」をつけることも呼び掛けた。
手塚さんは「毎日、自分の良いところを日記に書くことで、自己尊重感が高まる。それこそ命の根っこであり、生きる力の源になる」と訴えた。
さらに、子ども、教諭、保護者で行う「トライアングルほめ日記」により、いじめがなくなり、クラスがまとまることも紹介した。