陸自駐屯地建設が着工/上野野原
宿舎や隊庁舎など予定/防衛局、工事関係者ら参加
防衛省が宮古島への配備を計画している陸上自衛隊の駐屯地建設工事の着工式が20日、上野野原の旧千代田カントリークラブで開かれ、本格的な工事が始まった。高低差のある土地の造成工事の後、年明け2月ごろからの駐屯地施設本体の工事着手を予定している。非公開で実施された着工式典では沖縄防衛局や陸上自衛隊の担当者、工事関係者らが参加しテープカットなどを行った。
防衛省の計画では駐屯地施設として宿舎や隊庁舎、車両整備場、給油所、廃水処理場、倉庫、グラウンド、食堂・福利厚生施設などの建設を予定している。
配備予定部隊は、災害を含む各種事態が起きた際に迅速に初動対応を行う警備部隊と、島しょ部に対する侵攻を可能な限り洋上で阻止する地対艦誘導弾部隊、地対艦誘導弾部隊と連携し重要地域の防空を行う地対空誘導弾部隊。隊員規模は約700人から800人。
宿舎と隊庁舎新設建築工事の入札はすでに公示されていて、工期は19年2月28日までとなっている。
本格着工を前に沖縄防衛局は、現場の仮囲いや降雨時の濁水流出防止対策のための土のう設置など、敷地造成工事に向けた準備工事を10月30日から行っていた。
着工式には沖縄防衛局の中嶋浩一郎局長や調達部の部長や次長ら、陸上自衛隊の担当者、宮古地区自衛隊協力会の野津武彦会長、工事を受注した業者らが参加。テープカットに合わせ、ショベルカーが土を掘り起こす作業が行われた。