菊まつり、心に刻む40年/鏡原中学校
継承と発展誓い合う/関係者集い記念式典
「小さな思いやりの種に大輪の花」-。鏡原中学校(宮城克典校長)で1977年にスタートした「菊まつり」の40周年を祝う記念式典が19日、同校体育館で行われた。宮國博教育長や下地政昭宮古教育事務所長のほか、同校の生徒、地域住民、卒業生らが詰め掛けこの取り組みが40年の歴史を刻んだことを喜びながら、さらなる継承発展を誓い合った。
同校の菊まつりが始まったきっかけは年に与那覇清教諭が問題を抱えた生徒に対する生徒指導の一環で始めた。その取り組みは当時の渡久山知良校長から歴代の校長に受け継がれて40年の歴史を刻んできた。
式典で宮城校長は「40年の時を経て小さな苗菊は大輪の花を咲かせ、鏡原中といえば『菊まつり』が代名詞となった。この節目をステップにさらに『まほろばの菊』づくりの伝統が引き継がれることを願っている」と式辞を述べた。
祝辞で宮國教育長は「この菊作りを通して生徒たちは豊かな心と感性を育み、地域とのつながりの中で社会力を培うなど、教育的観点からも大きな成果を上げている。これからも学校、地域の誇るべき財産として歴史を刻むことを願っている」と呼び掛けた。
喜びの言葉では、前泊琉愛生徒会長が「この記念行事を行うことで菊まつりに対する思いが深まった。これからも50年、100年と受け継がれ、育てた菊の花で地域の人たちが笑顔になってくれればうれしい」と述べた。
舞台では、創作曲「まほろばの菊」を全校生徒で合唱。さらに、1年生は「カリブの夢の旅」、2年生は「明日という日」、3年生は「銀河鉄道999」をそれぞれ歌い上げた。
そのほか、会場では菊まつり40年の歩みが紹介されたほか、生徒たちの活動の成果も展示され、訪れた人たちは菊づくりを通して、豊かな心と感性を磨き成長してる子供たちの取り組み内容に見入っていた。