接客の注意点など紹介/中国人客対応セミナー
インバウンド観光で王氏講演
沖縄県産業振興公社主催の「中華圏インバウンド観光客対応力向上セミナー~中国人のものの考え方・行動原理を理解する!」が21日、市内のホテルで開かれた。那覇で中国語教室を主宰する王冬艶(オウ・トーエン)氏が講師を務め、中国人を接客する際の注意点や沖縄を訪れる中国人観光客の変化などを紹介した。
王氏は中国人を接客する場合には、かしこまるよりも友人と接するようなフレンドリーな対応を勧める。「深々とお辞儀をするよりも笑顔でまた来てねと手を振る方が喜ばれる」と語った。
中国人は感情が表情に出るのに対して、日本人はあまり表情に出ないことから、日本人が怒っても怒っていることに気付かない中国人もいるという。「だめなことをしていたら、それはだめとしっかり止めるべき」と呼び掛けた。
従来の中国人観光客は旅行社の団体ツアーで訪れてバスで観光し、最後に免税店で買い物をしていたが、今年に入って変化が見られるようになったという王氏。知人用まで代理購入する「爆買い」から個人用のみの購入に、購入する商品は従来の高級ブランド品や家電製品から日常生活用品や美容器具に、旅行目的はショッピングからレジャーに、旅行形態は団体旅行から個人旅行に変化しているとの考えを示した。
同セミナーには、外国人観光客対応のためのコミュニケーション技術を向上させたい事業所の職員らが参加した。