税の意義を再認識/考えるつどい
貢献者や団体を表彰/「消費税完納宣言」も採択
税を考える宮古島連絡会(会長・野津武彦沖縄宮古法人会会長)は22日、2017年度税を考えるつどいを平良港ターミナルビルで開いた。申告納税制度の普及発展に貢献した個人や団体に感謝状などを贈ったほか、税に関する絵はがきや作文コンクールで入選した子供たちを表彰。租税の意義や役割を再認識するとともに納税意識の高揚に努めていくことに決意を示した。
このつどいは「税を考える週間」(11~17日)行事の一環で、税務当局や関係民間団体が連絡協調を図りながら、税について正しく理解し活力ある経済と社会の実現に向け共に努めていくことを目的に毎年開催している。
3部構成で、第1部は「消費税完納宣言」を行い全会一致で採択。第2部は沖縄国税事務所の新垣真一次長の「税のよもやま話」と題した講演会、第3部は表彰式が行われた。
主催者を代表して野津会長は、2019年10月1日から標準税率10%と軽減税率8%が導入されることを説明し「財政健全化と社会保障の安定財源を確保するためには、増税はやむを得ない」としながらも「増税が国民に痛みを伴うものであることに変わりない。制度の導入により景気の低迷に陥らないよう最大の配慮をお願いしたい」と訴え。その上で「国民の三大義務である税をテーマに行政と民間が共に考える有意義なつどいにしたい」と開催の意義を強調した。
式辞で宮古島税務署の松浦啓署長は、表彰を受けた個人や団体に対し税務行政の良き理解者として納税意識の高揚や租税教育の推進などへ協力を呼び掛け。出席した児童、生徒には「これからも税に対する関心を持ち、正しい知識を身に付けて立派な社会人、納税者となることを期待している」と話した。
県宮古事務所の稲福具実所長、宮古島市の下地敏彦市長がそれぞれ来賓祝辞を述べた。
受賞者を代表して湧川弘範さん(沖縄宮古法人会副会長)は「今回の表彰は身に余る光栄。微力ながらこれからも納税思想の高揚や、税務行政の推進に貢献できるよう日々精進していきたい」と喜びと抱負を語った。