患者の作品を展示販売/宮古病院でハートフェア
精神保健福祉普及月間ちなみ
11月が県の精神保健福祉普及月間であることに合わせ、宮古病院は精神科デイ・ナイトケア利用者や入院患者が手作りした作品の展示販売などを行う第14回ハートフェアを22日、同病院で開催した。多くの人が訪れ、利用者や患者が作製した木工品や手工芸品などを買い求めた。
「こころの健康」について考えてもらうきっかけにしてもらおうと毎年、月間に合わせ開催されている同フェア。今回は1階正面玄関周辺と精神科デイ・ナイトケア室を会場に、利用者や入院患者が作業療法の一環として作製した木工品や手工芸品などの作品や栽培した野菜の販売、軽食や飲み物販売、リサイクルバザー、パネル展示などを行った。
開催を前に開会式が開かれ、同病院の本村悠子副院長が「今年も恒例のハートフェアを迎えることができうれしい。今回もたくさんの作品が展示されている。ゆっくりと楽しみながら見てもらいたい」とあいさつした。
利用者を代表して西村桂也さんが「毎年恒例の野菜やコーヒーの販売、作品展示などを行っている。今年は目玉商品として蒸しパン、ゼリー、かき揚げを販売するのでぜひ食べてみてほしい」と呼び掛けた。
同フェア実行委員会の城間勇誠委員長は「このフェアが心の健康について皆さんと共有でき、支え合いの心を育める機会となれば幸いと思う」との考えを示した。
精神科の山田豪人部長は「宮古は精神科の医師がなかなか確保できず、離職も食い止められず、今年は3人に減っている。幸い民間の訪問看護ステーションが今、頑張ってくれていて皆さんを支えてくれているなど明るい話もあるので、今年度も乗り切っていきたい」と述べるとともにフェアの開会を宣言した。