車エビを初出荷/宮古島漁協
本土の市場へ200㌔/今期30㌧余、1億4000万円見込む
今回で23周年を迎える宮古島漁協(渡真利一夫組合長)の車エビ初出荷式が24日、同漁協車エビ養殖場(高野漁港)で行われた。式には県や市の担当職員など関係者が参加。この日、東京の築地や名古屋、大阪、福岡、京都の市場に向けて出荷される200㌔の車エビをバンザイ三唱で見送った。
昨年は生産不調による減産で同漁協の初出荷式は行われず、今回は2年ぶりとなった。
今期の養殖車エビは生産量30㌧以上を見込み、売上げは1億4000万円を見込んでいる。
出荷のピークは12月ごろになり、ピーク時には1日400㌔が全国に向け出荷される。
車エビ養殖事業は1995年にスタートし、今期で23年を迎えた。
この日、化粧箱に入れられた活車エビは仮死状態で初出荷され、見送った参加者らは、安全輸送と高値取引に期待を込めた。
セレモニーで、同漁協の楚南聡専務理事は「県や市の担当者の皆さんと一緒に初出荷式を祝えてうれしい。昨年は不漁だったが今年は豊漁で喜んでいる。これもスタッフを含め皆さんのおかげ。本当に感謝している」と述べた。
市農林水産部の松原清光部長は「23年間の間にはいろいろな苦労もあったと思うが、今年もきょうの出荷式を迎えてうれしく思う。車エビは市の重要な生産物の一つであり、これからも安心・安全、新鮮な供給を目指して市も協力していきたい」とあいさつした。
そのほか、県宮古農林水産振興センターの植田修所長からも「宮古のおいしい車エビがこの初出荷を契機に広く全国に普及することを期待している」とのあいさつが寄せられた。
式後には、参加者らに活車エビの料理が振る舞われ、新鮮な生の車エビに「やっぱり新鮮な車エビはうまい」などの感想が聞かれた。