〝すぐりむぬ〟求めにぎわい/宮古の産業まつりが開幕
きょうまでJTAドーム/農産物や加工品を展示即売
第40回宮古の産業まつり(主催・同まつり実行委員会)が25日、JTAドーム宮古島で開幕した。約80業者が出店し、農林水産物の加工品や野菜、花、果樹の苗などを展示即売した。26日まで行われる。
今回のテーマは「出会い・ふれあい・感動!みゃーくぬすぐりむぬ(宮古島の優れた物)」。
開会式であいさつしたまつり実行委の下地義治会長は「宮古の特産品や島内外のさまざまな商品に触れて、品質の良さを再認識してほしい」と来場者に呼び掛け。出店業者には「自社製品の紹介や販売を通して、消費者ニーズに対応した新製品や技術の開発、販路拡大に一層取り組んでほしい」と期待した。
ドーム内では▽農畜産物▽木工芸▽陶芸▽泡盛-などの販売テナントが並び、来場者を呼び込んだ。宮古島市との姉妹・交流都市のブースには、宮古では買えない特産品が即売されにぎわいを見せた。
屋外では飲食ブースが軒を並べ、自慢の料理や飲み物などを販売。宮古島漁協の魚とアーサ・モズクの天ぷらは新鮮、揚げたてとあって20分~30分待ちの人気だった。
ステージでは、アトラクションやファッションショーなどが行われ盛り上げた。
城辺から来た川平愛さん(35)は天ぷらとパン、化粧品、野菜の苗を買い求めた。「毎年来ています。いろいろな物が買えるから楽しい」と話した。初のドーム開催には「天気を気にせずに買い物ができるので良い」と笑顔だった。
インドネシアから宮古に移住したという野口治久さん(56)と妻のリンダさん(33)は、初めて訪れたという。餅やイチゴ、なし、椎茸を購入し「インドネシアにも同じような催しがある。宮古島の野菜はおいしいと聞いているので買って帰りたい」と話した。
産業まつりは宮古の産業が一堂に会した総合産業展で、基幹産業の農水産業をはじめ2次、3次産業を紹介し、消費者が地元産業に理解を深めるとともに、生産者が生産意欲を高めることを目的に開催している。