継承発展へ誓い新た/宮古工業創立50周年
式典開き歴史を共有
県立宮古工業高校(伊志嶺秀行校長)の創立50周年を祝う記念式典と祝賀会が25日午後、同校体育館で開催された。全校生徒や卒業生をはじめとする関係者多数が集い、半世紀の歩みを共有しながら伝統の継承発展を誓い合った。
同校は1968年に琉球政府立宮古産業技術学校として開校、2年後の70年に宮古工業高校に改称し、現在に至る。同校を巣立った卒業生は6700人余。
この間、全国エコデンレース5連覇を達成。全国高校家庭クラブ研究発表大会での入賞や高校総合文化祭弁論大会でも最優秀賞に輝く生徒を出した。空手、陸上競技、ボクシングなどにおいても、全国で活躍する生徒を輩出してきた。
式辞で伊志嶺校長は「このような素晴らしい歴史と伝統、校風を築けたのは歴代の職員、生徒、保護者の皆さんが心を一つに地道な努力を積み重ねてこられたことはもとより、二重越同窓会をはじめ地域の方々やや関係者の絶大なる支援と協力のたまものだ」と深い感謝の意を表した。
その上で「卒業生が築き上げた伝統ある校風を引き継ぎながら、専門高校としての特色を生かし、校訓である敬愛、自主、創造のもと教育理念の凡事徹底を推進し、文武両道とものづくり教育の実践を通して心豊かな人格形成に取り組んでいきたい」と述べた。
創立50周年記念事業期成会の具志堅忠夫会長は在校生に対し「本校の輝かしい足跡を学ぶとともに、宮古工業高校の生徒としての自覚と誇りを持ち、理想を高く掲げ、広く世界に目を向けながら精進されることを期待する」と呼び掛けた。
県教育委員会の平敷昭人教育長や二重越同窓会の本永健一会長、宮古島市の下地敏彦市長も祝辞を述べて宮工の発展を期待した。
生徒を代表して赤嶺南緒生徒会長が「今後も工業高校でしかできないことに積極的にチャレンジし、私たち自身の、そしてこれから歴史を受け継ぐ後輩たちの道を拓いていこうと決意している」と誓った。
この後、学校教育活動や50周年記念事業に貢献した人に感謝状を贈った。
式典後に開いた祝賀会では、参加者が50年の歩みを振り返りながら和やかに懇談。宮古工業高校のさらなる発展に期待を寄せた。
感謝状および特別表彰を受けた方は次の通り。
【感謝状】池村暁男▽我那覇念▽多良間勉▽宮里幸利▽川満清次▽本永健一▽與儀忠文▽本村先也▽久貝勲▽島尻明男▽下地清▽山里雅彦▽與那覇明
【特別表彰】知念健次▽具志堅忠夫