グランプリに「パンナコッタ」/宮古島の宝物を発掘・審査
マンゴー素材、砂川さん考案
宮古の特産品などを発掘し商品として開発、発信するプロジェクト「宮古の宝物グランプリ2017」が25日、宮古の産業まつり会場のJTAドーム宮古島で行われた。11の事業者が自慢の商品を出品。審査の結果、グランプリには徳洲会伊良部診療所の管理栄養士、砂川和枝さんが考案した「マンゴー村のパンナコッタ」が選ばれた。
同商品は、マンゴーを素材に、砂川さんがお年寄りたちのデザートとして工夫し考え出した。
お年寄りたちから「おいしい」と評判だったので、2年前の宮古島スイーツコンテストに出品したところ金賞に輝いた。
今回は生クリームの分量を少なくし、牛乳は多めにして改良したという。
審査講評ではグランプリは「満場一致だった」と報告。「体に優しい食べ物として完成度が高かった」と話した。
砂川さんは「信じられない。うれしい。応援してくれた人たちに感謝したい」と喜びを語った。
マイパマエスカーサのオーナー、與那覇翔太郎さんによると、宮古島商工会議所から「良いレシピがあるから製造してみないか」との話があったという。「グランプリを獲得したことで、来年から定番商品として売り出していきたい」と話した。
今回の産業まつりには、同商品を約200個準備したが売れ切れとなった。
審査員の西里長治さんは「各事業者には商品に対する思いが感じられる。島の素材や良さを見つけるという姿勢が良かった」と講評した。
このイベントは、地域のまだ知られていない宝物を発掘することが目的。宮古ならではの素材や人、ストーリーなどのこだわりが詰まった商品をプレゼンテーションするのも同イベントの魅力となっている。