宮古空港 保安検査場を増設へ
来年2月目標、3カ所に/利用者の増加に対応
【那覇支社】県土木建築部(宮城理部長)は、28日開会の県議会11月定例会に提出した補正予算案で、混雑が指摘されている宮古空港の保安検査場の増設を支援する費用380万5000円を計上している。県によると、日本トランスオーシャン航空(JTA)と全日空(ANA)が、保安検査場を現在の2カ所から3カ所に増やすという。春休み前の来年2月から供用開始するのが目標で、県は必要な機器の費用と人件費の一部を支援する。
宮古空港の保安検査場では、利用者の増加に伴い、混雑が生じる時間帯が多くなっている。県議会でも指摘され、県は「宮古空港ターミナル社と航空会社で対応策を協議中」と回答してきた。
県によると、JTAとANAは9月末に連名で、現在の保安検査場2カ所では混雑時に対応が難しい。検査場を、もう一カ所設置したい」との趣旨で、県に要請を行っているという。
増設が2月を目途としているのは、春休みの3月後半から人事異動が多い4月上旬にかけての利用客に対応するため。宮古空港の利用客数が最も多いのは7月~10月だが、春休みの時期も利用客が増えるといい、同期間に間に合わせる形で工事を行う。
今回の補正予算案では、一般会計を28億5793万5000円増額補正し、予算額は7438億3584万円になっている。宮古空港の保安検査場を増設することに伴う費用は、一般会計のうち「その他緊急に対応を要する事業」に盛り込まれた。
県は、これまでも保安検査を行う機器や人件費を補助する費用を支出してきている。今回も航空会社からの要請を受け、増設に向けた補助を計上した。
同予算案は、28日開会した県議会11月定例会で審議され、正式に決定する。