新規の4割占める/アルコール関連相談
保健所運営協で報告
毎年、宮古保健所に寄せられる相談件数のうち、ここ数年の新規相談でアルコール関連が約4割を占めていることが29日に開かれた保健所運営協議会の中で報告された。2015年度が新規44件のうち17件、16年度が42件のうち16件となっている。さらに、相談者は「家族」が最も多く44%、次いで「本人」の22%となっており、同所では最も多い家族への支援充実を課題として挙げている。
アルコール関連の年間における相談件数は、15年度が122件で16年度が91件となっている。
同所管内における相談内容の特徴は「依存症ではないか」「毎日飲み続けているがどうしたらよいか」「酒を飲んで暴れる」などが多い。
そのほかにも、事態が悪化してからの相談が多く、飲酒して暴れることが日常の風景となり、問題のある状態との認識が薄いことなども特徴として示された。
課題と取り組みには、来所や電話相談で最も多い家族への支援が不十分だったとし、今後はアルコール乱用者が問題を直面化できる方法を家族と考える支援が求められ、実際にその取り組みを展開していることが報告された。
そのほかにも、「と畜場における獣畜の食用血液採取について」のこれまでの取り組みや現状についての報告が行われたほか、ウイルス性肝炎対策事業については、B型肝炎ウイルスの陽性率が高い宮古の状況が報告され、積極的にウイルス検査を受けることの必要性も示された。