人気風刺画一堂に/砂川さん「時事漫評」原画展
中央公民館で8日まで
基地問題などで揺れる沖縄の世相を独特の目線で切り取った風刺画で人気を博している宮古島出身で在住の漫画家・砂川友弘さんの「時事漫評展IN宮古島」(主催・同実行委員会)が5日から市中央公民館研修室で始まった。8日まで。
会場には、沖縄タイムスの「時事漫評」コーナーに砂川さんが連載している風刺画の原画など約470点が一堂に展示されている。
砂川氏は1991年10月から「時事漫評」の連載をスタート。原画展では26年に及ぶ連載の中から抜粋した原画が展示された。
宮古での展示会開催について、砂川さんは「こうして作品を展示するといろいろと思い出す。常に沖縄で起きる問題に関心を持って描こうと思っている。沖縄の世相や現状を漫画で風刺できる現状はまだ健全。それができなくなることが怖い。これからも面白い作品を描いていきたい」と話した。
会場には初日から、多くの市民が訪れ、砂川さんがそれぞれの時代において、時に笑いを盛り込み、時には批判精神あふれる作品で沖縄の声を紙面で訴えてきた作品に見入っていた。
真剣な表情で一つ一つの作品に見入っていた仲宗根將二さんは「砂川さんのセンスの素晴らしさを改めて実感する。ここに展示された一つ一つの作品がそれを証明していると思う」と話した。展示会2日目の6日には、連載開始時に沖縄タイムス宮古支局長を務めていた稲嶺幸弘編集局次長と砂川氏とのトークショーが午後6時から行われる。
期間中、会場に応募箱を設置し、来場者に最も気に入った原画を投票してもらい、投票者の中から抽選で5人に選んだ原画がプレゼントされる企画や、サイン色紙プレゼントの企画もある。
展示会の開始時間は午前9時~午後7時。