宮糖多良間が操業開始
初日糖度 12・51度、上昇期待
【多良間】黒糖を造る宮古製糖多良間工場の2017-18年期サトウキビ製糖操業が11日、始まった。初日は252㌧の原料(サトウキビ)を搬入した。平均糖度は12・51度と基準糖度帯(13・1~14・3度)を下回る品質となった。冷え込みによる糖度の上昇が期待される。製糖開始式には関係者多数が出席し、豊作と安全操業を祈願した。
同工場がまとめた11日の搬入概況によると、基準糖度帯に達した原料は全体の28%と低調。7割の原料が基準糖度を下回った。前日の降雨が品質に影響したとみられる。1㌧当たりの農家平均手取額は概算で1万9346円だった。
製糖開始式で宮古製糖の安村勇社長(代読)は「農家の皆さんが懸命の肥培管理のもと、丹精を込めて育てたサトウキビだ」と原料受け入れに万全を期す考えを強調。無事故・無災害の操業を誓い、「日本一良品質の製品製造に努めていきたい」と決意した。来間春誠工場長も「日本一の黒糖をつくる」と意気込んだ。
来賓出席した伊良皆光夫村長は、「今期は豊作型になる。2万5000㌧の見込み量を最終的に超えるよう願いたい」と期待した。