大相撲宮古島場所が開幕/トーナメントで関脇嘉風が優勝
子供相撲や握手会など盛況
日本相撲協会の2017年冬巡業大相撲宮古島場所が13日、2日間の日程でJTAドーム宮古島を会場に開幕。幕内トーナメントを行った結果、横綱、大関は初戦で敗退。決勝ではともに関脇の嘉風と御嶽海が対戦し、嘉風が制し初日優勝を勝ち取った。トーナメントの前には横綱土俵入りや、子供相撲、握手会なども行われた。
幕内トーナメントは休場力士を除く前頭四枚目以上の力士16人で行われた。横綱白鵬は小結の阿武咲に、同じく横綱の鶴竜は前頭筆頭の玉鷲に1回戦で敗れ姿を消した。決勝では嘉風が御嶽海に寄り切りで関脇対決を制し優勝を決めた。
目の前で繰り広げられる幕内力士同士の取り組みに来場した多くの市民らからは声援や拍手が送られた。
トーナメントに出場しない幕内力士や幕下、三段目、序二段の取り組みも行われたほか、幕内力士と横綱による土俵入り、横綱の綱締め実演、数人の力士が土俵上で輪になり1人ずつ力士独特の歌を歌う「相撲甚句(じんく)」、相撲の禁じ手を紹介する「初切(しょっきり)」、力士に子供たちが挑む子供相撲、力士との握手会なども行われた。
中入りの取り組みの前にあいさつに立った春日野巡業部長代理は「大相撲ファンには本場所とはひと味違う相撲を見せることができると思う。最後まで観戦してほしい」と来場者に呼び掛けた。
子供相撲に参加した下地心陽ちゃん(3)は「お相撲さんは大きかった。相撲は楽しかったので思い出になる」と感想を語った。
「相撲甚句」で前頭十枚目の勢は宮古島出身の元力士で今年9月に亡くなった友鵬勝尊さんを思う歌詞で歌った。