賛成多数で西城中案可決/城辺統合中学用地
文社委で賛成4、反対2/きょう最終本会議で採決
市議会文教社会委員会(平良敏夫委員長)は19日、付託議案のうち前回の委員会で採決を行っていなかった城辺地区4中学校の統合校を現在の西城中学校の位置に設置するための市立学校設置条例の一部改正案の採決を行った結果、賛成4、反対2の賛成多数で可決した。きょう20日に開かれる市議会12月定例会最終本会議で平良委員長が審査結果を報告し、議会での採決が行われる。
同議案について上里樹氏は「まだまだ住民の理解を得るに至っていない。大事な学校用地の選定では地域住民との十分な議論を踏まえた上で、いかにあるべきかというそもそも論を地域住民が議論を戦わせて決めるべき。まだ十分な議論が尽くされていない」として反対を表明した。
仲里タカ子氏も「今の段階で、城辺の統合中学校の位置を決めるのは時期尚早と思う。教育委員会は自分たちの計画を計画通りに推進したいというロードマップありきの説明が続いている。学校は地域のもの。地域の人たちが育て、地域とともに子供たちの教育をしていくもの。地域の意見は大事で大切にすべき」と反対する考えを示した。
それに対し下地信広氏は「反対の人は非現実的な意見も言っている。それよりは新しい環境で教育を受けさせて、新しい文化の創造の構築に努めるべきと思うので、そのまま進めるべき」と賛成の立場で意見を述べた。
賛否が分かれたことから委員会を欠席した嵩原弘氏と平良委員長を除く6人の委員で挙手による採決を行った結果、賛成4、反対2の賛成多数で可決された。
この日の委員会では、伊良部小中一貫校建設用地で一部、所有権が移転されていない土地の時効取得に基づく所有権移転登記手続きを請求する訴訟を提起することに議決を求める議案と、城辺地区4中学校統合計画の用地決定見直しと慎重審議を求める二つの陳情についても採決を行った。その結果、訴訟を提起する議案は賛成多数で可決、二つの陳情はいずれも賛成少数で採択されなかった。