防衛予算 宮古関連は261億円/2018年度予算案
概算要求とほぼ同額/「千代田」関連に93億9000万円
【那覇支社】政府は22日、2018年度防衛予算案を発表した。離島を防衛する警備部隊等の配置に関連した整備費は553億円を計上。このうち宮古関連は261億円で、概算要求とほぼ同額となった。千代田カントリークラブ関連に93億9000万円、それ以外の候補地に関する費用117億3000万円などが計上された。警備部隊約380人の配置が18年度、地対艦誘導弾部隊と中距離地対空誘導弾部隊は19年度以降の配置で検討している計画に変更がないことも発表された。
防衛省は、8月の概算要求時点で宮古関連に260億3700万円を盛り込んでいた。通常は概算要求から減額される予算案で、若干ながらも増額されたことになる。
千代田カントリークラブに関連する内訳について防衛省の広報担当者は「回答は差し控えたい」としている。防衛省は、8月の概算要求時点でほぼ同額の93億2000万円を計上しており、その時点では庁舎の整備に56億9000万円、車両整備工場に19億6000万円、医務室に4億円が盛り込まれていた。
千代田カントリークラブ以外の候補地に関する費用としては、117億3000万円が計上された。同省は概算要求時、同額を大福牧場の代替地に関する調査費・用地取得費として盛り込んでいた。予算案には、関連した弾薬庫に関する費用も含まれている可能性がある。
また、隊員の宿舎を整備する関連費用として、49億8000万円が盛り込まれた。
防衛予算関連では、このほか中距離地対空誘導弾を取得する費用として182億円が計上された。同省の広報担当者は「沖縄本島の部隊に配備されるもの」と説明している。
宮古地区への陸上自衛隊配備をめぐっては、11月20日に千代田カントリークラブで駐屯地建設工事の着工式が行われている。また、城辺地区の保良鉱山に弾薬庫を建設する方向で検討が進んでいる模様だ。