射撃訓練場に1億9000万円/海上保安庁18年度予算案
予定地保良で説明会開催へ
政府は22日、2018年度予算案を閣議決定した。海上保安庁が城辺保良の旧ロラン局に予定している海上保安官の射撃などを訓練する施設の建設費に約1億9000万円を計上した。近日中に、地元住民に概要などを説明すると見られる。
海上保安庁によると、射撃場の建設は宮古島の拠点機能の強化を図ることが目的。
同庁は今月10日、建設する射撃場について「外部から遮断された訓練施設であり、周辺の安全が十分に確保された設計とする」などと屋内での訓練を強調し、外観と内部のイメージ写真を付けた概要資料を保良地区の住民に配布しているが、説明会は開いていない。
一部住民によると「海上保安庁から、予算が決まり次第、地元が要望すれば説明会を開催したいとの打診があった。早ければ来年1月にも開催されるのではないか」と話している。
建設予定地の旧ロラン局は、東平安名崎に向かう途中にあり、海上保安庁が所有している。
現在はディファレンシャルGPS(中波帯の電波を使って、米国が運用するGPSの精度が1㍍以下となるような補正情報などを提供する無人局)として、宮古島海上保安部が運用している。