飛躍、発展の1年に/各界代表が決意新た
新春の集いに600人
宮古島市主催の2018年新春の集いが4日、市内のホテルで開かれた。各界の代表ら約600人が新年の幕開けを祝い、宮古島市の振興発展に向けて決意を新たにした。下地敏彦市長は大型事業の展開を挙げながら「宮古島は一層活力ある島になる。市民一人一人の協力をいただきながら各事業を進めていきたい」と強調し、官民一体の街づくりに意欲を示した。
集いは午後4時すぎに開会した。行政、企業の代表が続々と来場し、新年のあいさつを交わしながら飛躍の18年に期待を込めた。
あいさつに立った下地市長は、「活力ある豊かな宮古島をつくるために、市民の皆さんとともに頑張っていく」と決意を語った。
その上で農業、水産、観光、教育など各分野の振興発展を約束。農業面では伊良部島への農業用水送水事業に触れながら「これからは水を効率的に使い、より良い作物をつくっていく時代に入る」と述べた。水産業の振興も誓った。
観光面では、クルーズ船の寄港及び下地島空港開発を取り上げて観光客がさらに増えるとした。「クルーズ船は70~80万人が来る時代になる。下地島空港の開発もある。これだけ多くの観光客を受け入れるのは並大抵ではないが現実にそうなる。皆さんとともに総力を挙げて基盤整備を進めていきたい」と力を込めた。
未来創造センターや新庁舎建設の大型事業も紹介した。「市の中心が移ることになる。そこを拠点に新しい街づくりを進める。新しい拠点を中心に、宮古全体が豊かになる施策を展開していく」と述べた。
最後に教育分野における学校統廃合に触れ、「教育環境を整備し、人材を育成する。教育は宮古島を良くする最後の砦になる。人材の育成なくして宮古島の発展はない」と訴えた。
こうした施策は「市役所だけではできない。市民の協力があってこそ事業は成し遂げられる」と述べ、市政運営への協力を求めた。
沖縄4区選出の西銘恒三郎衆院議員(代読)と市議会の嵩原弘議長もそれぞれあいさつに立ち、18年における飛躍を祈願した。
西銘衆院議員は「市民の暮らしを守るべく全力で国会活動に取り組む」と決意を語り、嵩原議長は「より豊かで活力に満ちた魅力あふれる街づくりに向けて市民の皆さんの負託に応えていきたい」と述べた。
宮古島商工会議所の下地義治会頭は乾杯の音頭を取った。好調な島の経済を挙げた上で、「市のさらなる発展に向けてみんなで取り組んでいかなければ宮古島の活性化はない。皆さんの協力を」と呼び掛けた。
会では芸能団体や高校の吹奏楽部が余興を披露。新春の集いに花を添えた。