島内産生乳の確保要請/「守る会」が教育長と市長に
市内の児童生徒の保護者や学校関係者でつくる宮古島産の生乳を守る会(池間美津枝代表)は9日、宮國博教育長と下地敏彦市長に、学校給食に宮古島産生乳の確保を求める要請文を提出した。
要請文では「学校給食をはじめ、島で生産される安心・安全な生乳が市民の食卓に届き、そして観光の島を標榜する宮古島ならではの食材、島内産の生乳の確保は大切」と指摘。
その上で「宮古島で育つ子供たちのため、宮古島の将来のためにも、生産の継続が懸念される状況を改善し、宮古島産生乳の生産を守ってほしい」と訴えている。
要請を受けた宮國教育長は、「(地元の食材などを使用する)地産地消の観点から、行政として可能な限りの支援は当然行う」との認識を示したものの「ただ、行政としては『(業者に)生乳の生産をお願いします』としか言えない。われわれ市民が消費を増やし、関係業者がもっと生乳をつくらないといけないという意識付けを構築していかなければならない」などと述べ、まずは市民の幅広い機運の高まりが必要だとの考えを示した。
宮國教育長はまた「生乳の安定供給に関して主体的に取り組むのは市農林水産部だ」と強調。「安定供給に向けては市農水部と情報は共有するが、市教委としては業者に対し『子供たちの給食は皆さんが頼り』というような依頼しかできない」などと理解を求めた。