華やかな舞いで魅了/市民総合文化祭「芸術劇場」
宮古の舞踊家一堂に
第12回宮古島市民総合文化祭一般の部の「芸術劇場」として、宮古島を代表する琉球舞踊家が一堂に会す「新春を寿(ことほ)ぐ『特選 宮古の芸能』」(主催・宮古島市、市教育委員会、市文化協会)が20日、マティダ市民劇場で開かれた。各流派の家元、師範、教師が次々と登場し、新春にふさわしい華やかな舞いで観客を魅了した。
県内外のすぐれた舞台芸術を紹介する「芸術劇場」。今回は久田流二代目家元の久田多嘉子氏や琉球舞踊穂花会家元の亀浜律子氏、島袋本流紫の会師範の神里美代子氏、玉城流敏風会教師の池間美代子氏など各流派から家元、師範、教師の計16人が出演した。
主催者を代表してあいさつに立った下地敏彦市長は「家元、師範、教師の皆さんによる格調高い琉球舞踊を鑑賞することができる。来場の皆さんには堪能してもらいたい」と観客に呼び掛けた。
幕開けでは久田流の久田氏らが「とうがにあやぐ」を披露。引き続き琉球舞踊穂花会による「若衆ゼイ」や「瓦屋節」、玉城流敏風会による「花風」、島袋本流紫の会による「一つ花」など、各流派の舞踊家が歌と三線、笛や太鼓などの演奏に合わせ、歌に込められた思いや情景などを踊りで表現した。
来場した大勢の観客は、舞台で次々と披露される多彩な舞踊に引き込まれるように見入っていた。
第12回市民総合文化祭は昨年9月29日から3日間開催した展示発表から始まり、10月に子供シアター、11月には音楽祭や芸能祭などを行い、今回の「芸術劇場」で締めくくりとなった。