県農業の新拠点オープン/那覇市
新JA会館が竣工
【那覇支社】JAおきなわ(大城勉理事長)は22日、新JA会館の竣工式とオープニングセレモニーを那覇市壷川の同会館で開催した。農業振興に向けた新たな拠点の誕生を、県や関係企業の代表が多数参加して盛大に祝った。大城理事長は「新JA会館はJAグループ一同の念願だった」と話し、新会館完成に尽力した関係者に感謝の言葉を述べた。
竣工式では、神事で場を清めた後、完成を祝して関係者によるテープカットが行われた。オープニングセレモニーでは、勇壮な獅子舞も披露された。
大城理事長は、あいさつで「JAグループ一同の念願だった新会館が完成し、大変喜んでいる。今後、農業者や組合員、地域が活気に満ちた明るい未来を創出する『ランドマーク』としての拠点となるよう期待している」と述べ、県農業のさらなる発展を誓った。
来賓のあいさつでは、翁長雄志県知事(代読・浦崎唯昭副知事)が「2002年に県単一農協として発足して以来、農業振興に積極的に取り組み、地域の活性化に寄与してきたことに対し深く敬意を表する。この新会館を拠点として、地域農業発展の新たな歴史を紡いでいくことを祈念している」とあいさつした。
新JA会館は、地上階建てで、延べ床面積は1万3919平方㍍。旧JA会館から大幅に拡大する。地震発生時の衝撃を低減する免震技術を採用したほか、自家発電や予備電源を取り入れ、災害発生時でも業務の継続が可能な設計になっている。また、全館でLED照明を使用するなど、環境も配慮した造りになっている。
那覇市楚辺の旧JA会館は1973年に竣工。45年にわたり本店機能の役割を担い、JAグループ活動の発信源として県農業の振興に寄与してきたが、その役割を新たな会館に引き継いだ。
新会館には、JAおきなわ各事業の本部機能やJA共済連沖縄県本部、JA沖縄中央会、JA子会社、関連事業所などが入居する。