インフルエンザ警報発令/県宮古保健所
週明け患者急増/幼少中で11の学級閉鎖
県宮古保健所は23日、同所管内にインフルエンザの流行警報を発令した。同所管内では15~21日(第3週)における四つの定点医療機関からの患者報告数が143人となった。これにより、1医療機関あたりで35・75人となったことで警報基準(30・00人)を超えて「警報」が発令された。学級閉鎖も19日~23日までの間に幼稚園で6学級、小学校で4学級、中学校で1学級となっている。
各医療機関によると、特に週明け月曜日から患者数が一気に増えており、学級閉鎖は今週から急増している。
市教育委員会によると先週の18、19日に小学校2校の2学級で学級閉鎖となった。
今週は22日に小学校1学級が閉鎖となり、さらに23日には同じ小学校で新たに5学級で学級閉鎖となり、別の小学校の1学級も閉鎖となった。
そのほか、中学校でも1学級が学級閉鎖となったほか、きょう24日にも別の小学校で1学級が学級閉鎖を予定している。
今月11日には沖縄本島を中心に患者数が増えて、県が県全域にインフルエンザの流行警報を発令していた。
11日の段階では宮古は患者数が県内最少だったが、第3週で一気に増加したことで、宮古保健所管内も警報発令となった。
同署によると、これまでに入院患者数は10人が報告されているほか、感染は「0~4歳」と「5~9歳」を中心に広がっている。
第3週における年齢別の状況は、「5~9歳」が最も多く41人。次いで「0~4歳」が26人。そのほか「10~14歳」と「50~59歳」が12人、「30~39歳」と「40~49歳」がそれぞれ11人となっている。
市内の小児科医院によると、先週から患者数は増加傾向だったが22日に一気に増加したという。型別でもA型、B型両方ともほぼ同じ程度としている。
実際に第3週における発生の内訳もA型が65人、B型が77人となっている。
インフルエンザの感染経路は「飛沫感染」「接触感染」となっていることから同所では「学校や高齢者施設などの集団生活の場で流行しやすいので『咳エチケット』『食前、帰宅後の手洗い』などの予防策を徹底してほしい」と呼び掛けている。