刑法犯305件、過去最少/17年宮古島署管内
窃盗が198件で最多
宮古島署(大城辰男署長)はこのほど、2017年(1月1日~12月31日)の管内刑法犯認知件数のまとめを発表した(数字はいずれも暫定値)。それによると刑法犯の総認知件数は、前年比36件減の305件となった。復帰後最も多かった02年の792件の38・51%まで漸減し、過去最少となった。総件数の内訳は殺人、強盗などの凶暴犯が1件、暴行や傷害などの粗暴犯が48件、窃盗犯が198件、詐欺などの知能犯が5件、風俗犯が6件、その他が47件だった。
宮古島署は減少の要因として、宮古島地区防犯協会(前川尚誼会長)をはじめとするボランティアの地道な協力活動を挙げた。さらに無施錠の被害が多いことから、一手間掛けても鍵を掛けることで犯罪が大幅に減るため、施錠することを強く呼び掛けている。
17年刑法犯の特徴は、無施錠の車両の車上狙いが前年より20件多い21件、自動販売機狙いが9件と前年の3倍で大幅に増加した。
一方、空き巣は前年比4件減の7件、事務所荒らしが同比9件減の3件、無施錠の自転車盗は同比8件減の32件といずれも減少した。
県警察本部重点犯罪のうち、宮古島署が重点犯罪として取り締まりに取り組んでいる万引きは前年比2件減の23件、自転車盗は施錠、無施錠合わせて同比15件減の42件だった。
前川会長は刑法犯の総認知件数が漸減していることについて「ボランティアの皆さんが一生懸命パトロールなどをしているのが功を奏していると思う。事件事故を一件でも減らし、安全安心なまちづくりのために、パトロールを中心に、防犯思想のPRなどの活動を強化していきたい」と話した。