本土企業6社、開設へ意欲/サテライトオフィス視察ツアー
宮古島へサテライトオフィスを開設することに関心を示す本土企業を招き島について知ってもらう視察ツアーが22日から行われていて、参加している6社12人が25日、市役所平良庁舎に長濱政治副市長を表敬訪問した。多くの企業がオフィス開設に意欲を示した。
サテライトオフィスとは本社から離れた場所に設置される小規模オフィスのことで、市では市役所下地庁舎3階部分を活用したサテライトオフィスの誘致を計画。今回はその取り組みの一環として、22日から26日までの6泊7日の日程で視察ツアーが行われている。
ツアー参加者たちは22日に来島し、23日には下地庁舎や、すでにサテライトオフィスが入居している平良港ターミナルビルなどを見学したほか、インターネット回線を使って本社の社員とミーティングをするなど宮古島にオフィスを構えたことを想定した体験なども行った。
平良庁舎を訪れた参加者たちは、「ネット環境は申し分ない」や「日常とは違う空間でリフレッシュして仕事ができる」などサテライトオフィス開設に意欲を示した。その一方、課題として住宅確保の難しさを挙げる。「住む所さえ確保できればすぐにでも来たい」という会社もあった。
長濱副市長は観光需要増加に伴うホテルの建築ラッシュなどで大勢の作業員が来島していて住宅が不足している現状を説明。市として何らかの対応ができないか検討する考えを示した。
副市長表敬訪問後は市内ホテルで地元の事業者らとの交流会が行われた。
視察ツアー最終日のきょう26日は島内観光などを楽しんだ後、帰路に就く。