バイオ燃料活用例など紹介/農商工連携フォーラム開催
農商工連携フォーラムin宮古島(主催・エフエムみやこ)が16日、県宮古合同庁舎講堂で開かれた。近畿大学バイオコークス研究所所長で同大学教授でもある井田民男氏が「地域に眠る資源から次世代バイオ固形燃料」、地球MD代表理事の山本聖氏は「成功に導くビジネスモデル」と題し農商工連携事業の取り組み事例などを紹介した。
井田氏は近年、化石燃料からの脱却を目指し、生物由来の資源であるバイオマス資源を活用した燃料化の取り組みが行われていることを紹介。木や果樹、草、食品系廃棄物などが原料になると語る。事例としてイベントで使用した大量の花びらを活用してバイオコークスという燃料にしている神戸の取り組みなどを挙げた。
山本氏は農商工連携について「団体戦」との認識を示し「地域の外に商品を出して地域のことを知らせる人と、地域のことを知って訪れる人を迎える人が必要」との持論を披露。宮古島ではアロエベラの中身を取った後の皮を活用して燃料や化粧品を製造する取り組みが始まっていることなども紹介した上で「農商工連携はエコだけではない。いろいろな形で参加できる種がある」との考えを示した。
農商工連携の事例紹介として宮古島産アロエベラを使った化粧品の開発、販売などを手掛けているユーティ化粧品の武田正晃社長が取り組みを報告した。
参加者は講師の話を熱心に聞き入っていた。
同フォーラムは2017年度農商工連携促進事業の委託事業で、エフエムみやこが受託して実施された。