6年度乳がん検診 受診率前年比で上昇/17年度は下降見込む
積極受診呼び掛け/市健康増進課
宮古島市が毎年度実施している20~59歳までの女性を対象に行っている乳がん検診(超音波)の2016年度の受診率が前年度よりも2・9ポイント上昇し、32・1%と30%台を超えた。しかし、17年度は集団検診の受診者数が減少していることから、市健康増進課では「今年度は受診率が低くなりそうなので、年に1回はしっかり受診して体の状態をチェックしてほしい」と積極的な受診を呼び掛けた。
最近の超音波検診の受診状況は、08年の22・1%を最後に20%を下回り、12年度には17・1%、14年度も18・0%となっていた。
しかし、15年度はこれまでの実績を大きく上回り、前年度の18・0%を11・2ポイント上回る29・2%。16年度はさらに伸びて30%台を超えた。
近年、受診率が大幅に伸びたことについて同課では「ちょうど15年度の集団検診が始まる直前ごろにタレントの北斗晶さんが乳がんを発表し、治療のために休業するニュースが流れたところ、一気に検診の問い合わせが担当課に殺到した」としている。
16年度も受診率は右肩上がりで上昇したが、17年度は集団がん検診の受診者数が前年度よりも約200人減っている。
同課は「15、16年度の反応は大きかったが今年度は少し反応が弱い。市としては受診率50%を目標にしているので、年に1回は自分の体の状況を確認するためにもぜひ、検診は受けてほしい」と呼び掛けた。
現在、市の乳がん検診(超音波)の今年度における集団検診は終了しているが、医療機関での個別検診を実施している。
検診について同課では「集団や個別検診だけでなく、胸にしこりを感じたり不安がある場合は宮古病院で早めに受診してほしい」と述べ、早期発見と早期治療が最も有効であることを強く訴えた。