知念親子と平良が決勝へ/第40期宮古本因坊1次予選
池間現本因坊に挑戦
第40期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)の1次予選が25日同教室で行われた。21人が参加しブロックトーナメントの結果、知念一将六段、平良博彦六段、知念正夫六段の3人が3月4日の決勝リーグに勝ち進んだ。同リーグは現本因坊の池間博美六段と予選を突破した3人の計4人で競う。リーグ戦のメンバーは去年と同じ顔ぶれで、宮古本因坊経験者。池間六段の連覇なるか、ほかの3人の返り咲きなるかが注目される。
開会式で宮古毎日新聞社の平良覚社長は「本大会は1979年に開催され、今回で40回の節目になる。2週にわたる盤上での熱い戦いを期待している」とあいさつした。
池村浩明日本棋院平良支部長は「40回にふさわしく強豪がそろった」と述べ、各参加者の健闘を祈念した。
対局は三つのブロック分かれ、白番が六目半のハンディーをもらう互先で行った。
A組ブロックの決勝には知念一将六段と下地洋一六段が勝ち上がった。知念は序盤の優勢を保ち押し切った。知念は33、34、36、38期の優勝者。「池間さんに勝ちたい」と雪辱に意欲を見せた。
Bブロックは平良六段と下地康嗣六段が対戦した。下地六段は一回戦で宮城實一六段、二回戦で池村浩明六段を破る快進撃。決勝では平良の模様に地合で対抗。白番の平良は模様に入ってきた黒を攻めて実利を稼ぎ、中押しで勝った。「決勝リーグでは全力を尽くしたい」と話した。
Cブロックでは若手の真栄城佑次六段とベテラン亀川実六段の二回戦が注目の一戦。亀川は第1回大会にも参加した。真栄城は石の取り合いの碁を制し決勝に進んだ。決勝もベテラン知念正夫六段との対戦。真栄城は中盤以降、優勢のまま打ち進めたが、最後に手痛いミスが出て逆転負けを喫した。知念は「リーグ戦は強豪ばかりなので、一つでも勝てるよう頑張りたい」と抱負を語った。