初めて一般入試実施せず/伊良部高校
2018年度の県立高校一般入試が6日からスタートしたが、伊良部高校では1月に行われた連携・併設型入学ですでに6人が内定しているものの、一般入試の志願者がゼロとなり、開校以来初めて一般入学試験が行われなかった。今後、2次募集も行われるが大幅に志願者が増える可能性も低いことから、入学生が初めて1桁台となる可能性も出てきた。
17年度の在籍数は、今月卒業した3年生が23人、2年生が24人、1年生が15人となっていた。
昨年の春段階の入学者は16人で、内訳は伊良部中から13人、佐良浜中から1人で平良中、鏡原中からもそれぞれ1人が入学した。
同校は、伊良部中・佐良浜中を対象とする連携型中高一貫教育を導入した教育活動を展開。入学試験も1月に連携・併設型入学で両中学校からある程度の人数が志願して内定を受けていた。
しかし、今回は志願者数が大幅に減少。特に前年は卒業生の約半数が同校を志願した伊良部中は、今年は大幅に落ち込み卒業生全体の16%程度となった。
この状況を受けて伊良部高校の菅間季昌校長は「正直びっくりしている。初めて一般入試が行われないこともそうだが、この段階で内定者数が6人というのも驚き。まだ2次募集もあるので入学者が増えることを期待している」と述べた。
同校は1984年の4月に設置された県立宮古高等学校伊良部分校が、86年4月に県立伊良部高等学校として独立開校し、現在に至っている。