卒業シーズン到来/小中学校
狩俣中では10人巣立つ
宮古地区の公立中学校の卒業式が9日の狩俣中学校(宮國勝也校長)を皮切りに始まった。同校では、10人(男子3人、女子7人)が9年間の義務教育を終え、勉強やスポーツに励んだ日々や修学旅行を懐かしみながら、通い馴れた学びやを巣立った。きょう10日は多良間中学校で卒業式が行われる。
同校の卒業式テーマは「十人十色 華咲かせ 輝く未来へ Let’s go」。体育館での式は午前9時半に開始。市教育委員会の関係者、狩俣・島尻地区の保護者、在校生の温かい拍手に迎えられ、卒業生は堂々と入場した。
宮國校長が卒業生一人一人に卒業証書を授与し「皆さんは3年間で多くの人たちとの出会いの中で、お互いに励まし合い、助け合い、悲しみに耐え、喜びに心躍らせながら、心と体を鍛え、大きく成長してきた」と語った。
その上で「はなむけの言葉を贈る。その一つは、心豊かな人であってほしい。二つ目は、心身共に健康な人であってほしい。三つ目は、継続は力なり。継続こそ力なり」と強調した。
市教育委員会の下地辰彦指導主事は「宮古島で学んだことに自信と誇りを持ち、自分の可能性を信じ、夢や希望を実現するためにしっかり歩み続けてください」と告辞を述べた。
砂川直樹PTA会長は「4月からはいよいよ高校生となる。これから先、いろんなことにチャレンジし、時には壁にぶつかる時もあると思うので、その壁を乗り越えて頑張るように」と激励した。
次いで在校生を代表して生徒会長の狩俣弥希さんの送辞、卒業生代表の狩俣蓮さんの答辞と続いた。
宮國校長が3カ年皆勤賞で平良莉子さん、善行賞で佐渡山隼人君を表彰した。
全体で「空より高く」を合唱し、卒業生は思い出が詰まった中学校生活に別れを告げた。