海岸地域での建設計画審議/市景観審議会
ホテル2件と戸建て1件
宮古島市景観審議会(会長・池田孝之琉球大学名誉教授)の2017年度第3回が9日、市役所下地庁舎で開かれた。海に近い海岸地域景観ゾーンで建設が計画されているホテル2件と一戸建て住宅1件の計3件について計画説明を受け、現地確認を行った後、計画が市景観計画に適合するかを審議した。審議結果は下地敏彦市長へ答申した後、計画申請者へ通知される。
今回、審議が行われたのは、平良久貝の久松漁港多目的広場近くで新築が計画されている地上4階建てのホテル「ホテルエクセレントビュー」、上野宮国に昨年11月オープンした「シーブリーズカジュアル」の向かいに地上5階、地下1階建ての客室を増設する第2期新築工事、平良狩俣の七光湾近くに新築される地上2階、地下1階建ての一戸建て住宅。
市の景観計画では海岸地域景観ゾーンでは建築物の高さは7㍍までと設定しているが、緑化や景観への配慮を行うことで基準が緩和される。今回、審議対象となった3件はいずれも高さが7㍍を超えていることから、緑化や景観への配慮の取り組みなどについて確認が行われた。
下地庁舎で事務局から3件の計画について概要の説明を聞いた委員らは建設予定地を訪れ、現場の状況を確認。再び下地庁舎に戻り、計画申請者や設計担当者らから景観に配慮した点などについて詳しく説明を聞いた上で審議を行った。
審議結果は下地市長に答申した後、今月中旬に申請者へ通知される予定となっている。