17年度補正、減額多く/市議会3月定例会
常任委が審査報告/一般、特別、水道会計を原案可決
開会中の宮古島市議会(佐久本洋介議長)3月定例会は12日、先決議案となっている2017年度の一般会計と国民健康保険事業特別会計など九つの特別会計、水道事業会計の補正予算案について、議案付託を受け審査を行った常任3委員会委員長が審査結果を報告した。委員長報告に対し議員から質疑は出ず、採決を行った結果、いずれも原案通り全会一致で可決した。
委員長報告では総務財政、文教社会、経済工務の常任3委員会各委員長が、付託議案をいずれも原案可決と決したことを報告した。
一般会計補正予算案のうち、廃家電を沖縄本島へ移送する費用の助成金申請を担当職員がし忘れたため、その予算651万4000円が減額補正されている点については、審査した委員から「補助金の申請忘れという事務ミスが原因であり、今後このようなことが起きないよう再発防止のためのマニュアル作りなどを検討すべき」との意見が挙がったことを総務財政委員会の山里雅彦委員長が報告した。
コンピューターによる管理下でトマトのハウス栽培を行う新技術実証栽培事業の特別会計では、トマトの売上収入が見込みを大きく下回ったため、歳入の生産物売り払い収入が当初の356万9000円から343万7000円が減額補正され、一般会計からの繰入金が238万4000円増額補正されている。その点については「所管部からはその原因として専門的な技術者が確保できなかったこと、人事異動により技術の引き継ぎがうまくできなかったこと等が挙げられていた。今後はこれらの原因を解決し、しっかりと事業が行える体制を構築すべき」との意見が出たことを経済工務委員会の高吉幸光委員長が報告した。