沖縄セルラーが奨励賞/ICT地域活性化大賞
マンゴーの安定生産と栽培促進
【那覇支社】ICT(情報通信技術)を活用し地域の課題解決と活性化に取り組む企業を表彰する「ICT地域活性化大賞」(主催・総務省)の受賞式が9日、東京都の東京ビッグサイトで開催された。県内からは、宮古島市の長北ファームで実証実験を行った沖縄セルラー電話(湯淺英雄社長)の「ICTを活用したマンゴーの安定生産と栽培促進」が県内初となる奨励賞を受賞した。
同社は琉球大学などと共同で、ICTを活用してマンゴーハウス内の気温や土中温度を計測・制御したほか、冬場の日射不足をLEDの光で補って育成を促進する取り組みなどを2016年10月から行った。ICTを使った安定生産と品質向上などを目指す取り組みが高く評価された。
執行役員でビジネス開発部の國吉博樹部長は「今後、宮古島産マンゴーと県産マンゴーのブランド創りに貢献できるよう推進していきたい。総合通信事業を基盤に、ITを活用して、地域経済の活性化に寄与したい」とコメントした。
同賞は、ICTを活用して地域が抱えるさまざまな課題を解決し、地域活性化を目指す取り組みを表彰するもので、14年から毎年行われており今年で4回目。今回は全国から102件の応募があった。