巡視船2隻が初入港/宮古島海上保安部
外国漁船の取り締まり強化へ
宮古島海上保安部(久留利彦部長)に増強配属された規制能力強化型巡視船の5番船「ともり」(200㌧、上田博幸船長ら乗組員16人)と、6番船「とぐち」(同、橋本康之船長ら乗組員16人)が18日午後2時すぎ、久留部長はじめ同保安部の職員らが出迎えるなか、伊良部長山港に2隻そろって初入港した。配属されている同部の巡視船艇は9隻になるが、巡視船「のばる」が来月2日付で那覇海上保安部に配属替えになるため、4月以降は8隻となる。
「ともり」と「とぐち」は2月28日に就役し、慣熟航海などを終え、この日基地港の長山港に初入港した。
初入港した規制能力強化型巡視船はこれまで配属されている同型船の「くりま」「しもじ」「おおがみ」「しぎら」などとともに、宮古島周辺海域で不法操業する外国漁船の取り締まりなどを行う。
「とぐち」の橋本船長は久留部長に入港報告を終え「最新鋭の船の乗組員として誇りを感じている。宮古島周辺の海域における海上の治安維持に全力を尽くす。尖閣諸島周辺は非常に機微な海域であることを乗組員一同認識し、適切に対応していく」と抱負を述べた。
規制能力強化型巡視船は、遠隔放水銃、遠隔監視採証装置、停船命令等表示装置などを主要装備として、他船に接舷する際に、船体へのダメージを抑制する防舷物などが特徴。