「軽微」発言で陳謝/市議会一般質問
委員会対応「軽率だった」
公共施設の指定管理者を審査する市議会総務財政委員会に誤った資料を提出した上に、「修正は軽微」と答弁した垣花和彦市観光商工局長の対応をめぐり、宮国高宣総務部長は20日の本会議で、「発言は軽率で申し訳なく思っている」と陳謝した。指定管理者の候補者を決める選定委員会を再度開いたことも明かし、同委員会から厳しい意見が付されたことを報告した。
開会中の市議会3月定例会一般質問で濱元雅浩氏が指摘した。14日の総務財政委員会で、指定管理者制度を導入している観光施設の実績報告書に1000円の記載ミスが判明する中、垣花部長が「修正内容は軽微なもので、選考内容の決定には大きな影響はない」とした発言を問題視。濱元氏は20日の本会議で、「1000円ならいいのか」と当局の対応をただした。
これに対して宮国総務部長は「そのときの発言は軽率だった。申し訳ない」と陳謝した。その上で16日に再度選定委員会を開いたことを報告し、「結果として採点を変更して、審査の結果を覆すまでの内容ではないという結果に至った」として理解を求めた。
加えて選定委員会から担当部局に対して①指定管理に応募するために提出された資料のチェックは担当部局でしっかり行う②1日4~5件の案件を審議しなければならない日程は避ける③新年度から始まる案件は遅くとも12月議会までに提案できるようにすること④指定管理関係の資料は、遅くとも4~5日前には委員に配布すること-という意見が付されたとした。
指定管理者制度の審査をめぐっては、当局が提出した資料の不備が相次ぎ、2度にわたって総務財政委員会の審査・採決が持ち越されている。次回審査は22日に行われる予定。
指定管理者制度は民間事業者に公の施設を管理・運営させる制度。選定委員会が事業者を選んだ後、市議会が審査・採決する。