インゲン出荷が本格化/宮古島産
拠点産地向け安定生産/JA集荷場に日量1㌧
宮古島産サヤインゲンの出荷がピークに入った。平良野原越のJAおきなわ宮古地区農産物集出荷場には日量1㌧が搬入され、選別作業が慌ただしく行われている。インゲンの生産量は近年右肩上がりで、県の拠点産地認定に向けて安定生産が続く。本土市場における評価も高く、単価は高値で推移しているという。
宮古島産インゲンの栽培面積は400㌃。56戸が栽培している。農家、栽培面積、生産量ともに増え続けており、拠点産地の動きが活発化している品目だ。
出荷が集中するのは11月から5月中旬ごろ。本土産が出回らない時期に出して優位性を保っている。
2016年度に東京都中央卸売市場で取り扱われたサヤインゲンは全体で3550㌧となり、沖縄からの出荷は最多835㌧で全体の24%を占めた。宮古島からは約80㌧を出荷した。
今年も同程度の出荷量を予定しており、販売金額は8900万円を目指す。
集出荷場では、搬入されたインゲンの選別作業が行われている。作業員が主に長さと曲がりを調べ、規格ごとに選り分けている。箱詰めされたインゲンは関東方面向けに出荷される。
1月のおきなわ花と食のフェスティバルで、最高賞の農林水産大臣賞を受賞したインゲン農家の上地宏明さんは「インゲンは作りやすく単価も良い」と品目の魅力を語り、「拠点産地化に向けて、さらに安定生産を図りたい」と話した。