宮古の児童生徒肥満多い/17年度市教委まとめ
中2は県の1・7倍/市「家庭での食生活大事」
2017年度宮古島市の児童、生徒の肥満率は男女とも県平均を上回り、特に中学2年男子は16・6%で、県平均(9・5%)の1・7倍の肥満率となっていることが、市教育委員会のまとめで分かった。3歳児の肥満率も3年連続で県平均を上回っている。大人の肥満率も高いことから市では「家庭での食生活が大事」と話している。
23日の市議会(佐久本洋介議長)3月定例会一般質問で、平良敏夫氏の質問に仲宗根均教育部長と下地信男生活環境部長が答えた。
それによると、肥満度に関する調査は小学5年生と中学2年生を対象に毎年実施している。
宮古の小学5年生は16年度調査と比べ男子が18・4%から17・8%に改善されたが、女子は11・6%から12・4%に増加した。
県平均を男子は5・5ポイント、女子は2・5ポイントそれぞれ上回った。
中学2年男子は、前年度調査で全国平均の2倍となる16・2%だったが、今回はさらに0・4ポイント増え、16・6%に増加した。
女子は前回の11・9%に比べて今回は8・3%に減少し改善され、調査対象世代では唯一、県平均と同じになった。
一方、3歳児は16年度健診結果で5・6%となり、県平均の4・1%より高く、過去3年間、県平均を上回っている。
答弁した下地部長は肥満対策として、乳幼児健診時に栄養士による栄養指導や幼稚園の親子を対象にした親子食育事業、ジュースやおやつに含まれている糖分量などを示した市独自のパンフレットを作成し周知を図っていることを挙げた上で「本市は大人も子供も肥満という調査結果が出ている。大人の意識改革も含め、市民全体で健康に対する意識を高めていくことが必要」と述べた。