名古屋から初便164人来島/ANA直行便が就航
宮古空港「んみゃーち」と歓迎
全日本空輸(ANA)の名古屋-宮古直行便の通年運航が25日から始まり、同日、名古屋から満席の乗客164人を乗せた飛行機が宮古空港に到着した。名古屋直行便は昨年6月~10月まで期間運航を行っていたが、搭乗率が好調だったため1日1往復の通年運航にした。空港では観光関係者らが「んみゃーち(ようこそ)宮古島に」との横幕を広げて歓迎した。
これで、本土と宮古を結ぶ直行便は東京、関西、名古屋の3路線となる。
ANAはまた、6月1日から10月27日までの期間、福岡直行便を運航させる予定で通年運航に期待が掛かる。
名古屋直行便は、ボーイング737型機(座席数166)を使用。午前11時20分に中部国際空港(セントレア)を出発し、午後2時に宮古空港に到着した。
40分後には、宮古からの乗客138人を乗せて名古屋へ向かった。
宮古空港では名古屋から訪れた観光客らに、宮古民謡の曲を流して多良間産の黒糖と観光パンフレットを配布。宮古島観光協会のメンバーや、ホテルのスタッフらが歓迎幕を掲げて「こんにちは」「ようこそ宮古島へ」などを声を掛けて歓迎した。
家族3人で初めて来島したという川井隆弘さんは「昼はきれいな海、夜は星座を楽しみたい。宮古は南国的なイメージ。シュノーケリングやシーカヤックもしてみたい」と話した。
猪子真理子さんは「初便とは知らず、空港に来て初めて分かった。沖縄が好きで、石垣にも行ったことがある。今度は宮古だと決めていた。レンタカーを借りていろいろな所を観光したい」。一緒に来た娘の聖奈さんと杏奈さんは「青い海ときれいな熱帯魚を見てみたい」とそれぞれ笑顔だった。
宮古島観光協会の池間隆守専務理事は「通年運航は喜ばしい。搭乗率の好調が背景にあるが、関係機関へのセールスや観光キャラバンも実を結んだと思う」と話した。
6月からは期間限定ながらも福岡直行便が運航することを挙げ、「通年運航になるよう搭乗率の向上に協力していきたい」と語った。
東京以北からの直行便就航にも意欲を示し「例えば北海道から那覇経由で来るよりも、羽田を経由する方が便利だということなどをPRしていきたい」と話した。
中部国際空港では、ミス宮古島や宮古島市のイメージキャラクター「みーや」らが参加して、ANA関係者とともに初便を祝うセレモニーが行われた。