「良いと言ったことない」/市議会一般質問
弾薬庫保良配備で市長
下地敏彦市長は26日、防衛省が弾薬庫や射撃場など陸上自衛隊のミサイル部隊関連施設の配備地を城辺の保良鉱山とする計画について、「良いと言ったことは一度もない」と市長として現時点ではまだ容認してはいないとの立場を表明。現在は防衛省へ住民理解を得るよう求めている段階であり、具体的な配備計画が今後、提示されてからでなければ判断できないとする考えを、宮古島市議会3月定例会の上里樹氏の一般質問への答弁で示した。
保良鉱山への陸自関連施設配備計画について上里氏から見解を求められた下地市長は、今年1月に市への配備計画説明のため来訪した福田達夫防衛大臣政務官に対し、地元自治会から配備反対決議が提出されていることを説明し、地元から理解が得られるよう丁寧な説明を防衛省が行うよう求めているというこれまでと同様の答弁を繰り返した。
下地市長が防衛省の決定を良しとする理由を尋ねた上里氏に対しては「保良鉱山について私は良いと言ったことは一度もない」と上里氏の指摘を否定。「良いとも悪いともまだ表明していない」と計画はまだ容認していないとの立場を明らかにした。
配備計画の内容をどの程度、把握しているのかを問う質問には「福田政務官が来て概略の図面での説明があった。今後、具体的な配備計画が提示されるものと思う。それを見てからしか判断できないと思う」と答え、現段階では配備を容認するか否かを判断するための十分な計画内容が防衛省から示されていないとの認識を述べた。