市議会最終本会議/市総合交流T・宮古島海宝館
賛成多数で指定管理可決
賛否分かれ挙手採決
宮古島市議会(佐久本洋介議長)3月定例会は27日、最終本会議を開き、各委員会委員長からの審査結果報告と報告に対する質疑、議案に対する討論、採決を行った。市総合交流ターミナルと宮古島海宝館の指定管理者指定については付託審査を行った総務財政委員会の時と同様、賛否が分かれたことから挙手による採決を行った結果、いずれも賛成多数で原案可決となった。
宿泊施設である伊良部長浜の市総合交流ターミナルの指定管理者指定について議会の議決を求める議案では濱元雅浩氏が、施設稼働率が20%以下と低いことや人件費が年々減少するなど地域雇用に十分貢献できていないこと、最終黒字の50%を市に支払うという契約を履行できなかった年があったことなどを指摘。「この指定管理は再公募、再審査すべき」として反対の考えを示した。
それに対し新里匠氏は、指定を認めないことによる契約相手の運営や従業員雇用へ与える影響の大きさや、「経営改善が見られないときには契約を解除できる」との内容が追加されたことなどを理由に賛成を表明した。
宮古島海宝館の指定管理者指定について議会の議決を求める議案では國仲昌二氏が、委員会で繰り返し提出資料の不備があったことなどを問題視。「事業者が適任かどうか判断する以前の問題。こういった姿勢では責任を持って賛成しかねる」と反対意見を述べた。
前里光健氏は市当局が不備の指摘を受け修正を行ったことや、収入の50%を市に支払うほか実績報告を毎月行うなど新しい条件を追加したことなどを評価し、賛成する考えを示した。
この2議案のほか、賛否の意見が分かれた介護保険料の引き上げなどを行う市介護保険条例一部改正案と2018年度介護保険特別会計予算案、反対意見が挙がった市個人情報保護条例一部改正案と市情報公開条例一部改正案、可決することに異議を唱える声が上がった年度一般会計予算案についても挙手による採決が行われ、いずれも賛成多数で原案通り可決。それ以外の市提出議案は全会一致で可決された。