製糖操業 大詰め/サトウキビ
本島2工場、来月上旬終了
宮古地区の2017-18年期サトウキビ製糖操業が終盤を迎えている。本島2工場と多良間工場は来月上旬、伊良部工場は来月中に終える予定だ。品質は各社上昇しており、4工場とも基準糖度(13・1~14・3度)に達している。
沖縄製糖宮古工場と宮古製糖城辺工場は、原料(サトウキビ)の残量を踏まえて来月上旬に操業を終える予定だ。早ければ5日前後にも終了する見通し。
宮古製糖伊良部工場は来月1日に行う残量調査の結果で具体的な終了時期が分かる。来月中に終えられるが、中旬に終了する可能性もある。同多良間工場は来月7~8日ごろがめど。
沖糖は28日までに11万1860㌧を搬入、平均糖度は13・91度で14度に迫る品質まで上昇してきた。28日の日計では14・99度と高い実績が示されている。
宮糖城辺は28日までに約10万3000㌧の搬入を終えた。平均糖度は13・53度と上向きで、沖糖と同様に日計では14・93度と高い品質となっている。
宮糖伊良部は4万8000㌧を搬入している。平均糖度は13・94度と最も高い品質だ。日計では15・54度と地区内製糖工場で唯一15度台に達している。
宮糖多良間の28日現在の搬入量は2万3400㌧ほど。当初12度台と低迷していた平均糖度は13・35度まで回復している。
各社とも収量は平年以上になる見通しだが、品質は前期と比べて1度ほど低い実績になりそうだ。
今期のサトウキビは、当初地区全体で35万㌧が見込まれていたが、その後各社が下方修正。2万6000㌧減の32万㌧台になる見通し。減産要因は生育初期の病害虫被害のほか、昨年夏場の干ばつ、台風などの気象条件が考えられる。
作型も少なからず影響している。今は全体の6~7割が株出し栽培で、一年一作が主流だが、株を立てた後の管理不足が要因で減産を招いている。今期の株出し栽培の反収(10㌃当たりの収量)は5㌧を下回るとみられ、前期作の6・9㌧と比べて極端に少ない。
収穫した後の株ぞろえや施肥、補植、除草、株の適時更新といった作業の徹底が求められている。