「千年先の、未来へ。」/宮古島市
エコアイランド再宣言/豊かな自然と環境永久に
宮古島市は30日、「千年先の、未来へ。」を標語にした「エコアイランド宮古島宣言2・0」を発表した。2008年の宣言から10年。標語や新たなごみ排出量の目標値などを設定し、エコアイランド宮古島を再定義する。下地敏彦市長は「島の豊かな自然や環境を守り、次世代につなげていこうとの意識をさまざまな機会を通してアピールしていきたい」と述べ、千年続く共生の島をみんなで創っていこうと呼び掛けた。
市は、今回の宣言は「『エコアイランドとは何かよく分からない』『生活との関わりが感じられない』などといった市民の声が上がる中、もう一度エコアイランド宮古島を再定義し、島の未来像を改めて明確化する必要がある」と策定の意義を強調。持続可能な島づくりへ向け、市民とともに目指す未来像の共有化を図っていく考えを示した。
特徴の一つである三つの主なゴール(目標値)として①地下水水質・窒素濃度②一人1日当たり家庭系可燃ごみ排出量③エネルギー自給率-を設定。2016年度の実績を基に、2030年、2050年のそれぞれ達成目標(案)を数値で示した。
それによると、16年度の家庭系可燃ごみ排出量は一人1日当たり542㌘だったが、これを30年には10%減の488㌘、50年には20%減の434㌘にする。
三つの案については、新年度において市民と議論を重ねた上で決定する方針。
そのほか、エコアイランド宮古島の将来像を規定する指標の設定や、島の未来像を実現するための計画としてエコアイランド宮古島推進計画の改定作業も併せて実施する。
10年前の宣言文では「私たちは」に続けて、守るべきことや行動することなどを明記したが、今回の宣言では「私たち市民は」と「市民」の文言を加え、市民一人一人が主体となって取り組むことをより明確にした。