長きの活躍に感謝/初代ジンベエジェットラストフライト
JTA職員らが見送り
機体にジンベエザメをデザインした日本トランスオーシャン航空(JTA)オリジナルペイント機・ジンベエジェットの初代機が、31日午後6時55分宮古発那覇行きの便で運航を終了した。宮古空港ではJTA宮古支社(波照間弘光支社長)の職員らが長きにわたる活躍に感謝の思いを込めた横断幕を掲げ、同機のラストフライトを見送った。
美ら海水族館で人気のジンベエザメをボーイング737-400の機体に描いた初代ジンベエジェットは、JTAの一人の運航乗務員のアイデアからJTA創立年と同水族館開館10周年という節目の年の2012年に両社のコラボレーションで誕生した。
その後、同型機にジンベエザメをピンク色で描いたさくらジンベエ、新しい機材での新ジンベエジェット、新さくらジンベエも誕生。県内路線だけでなく県外路線でも運航して沖縄PRに貢献しているほか、県民や沖縄好きの観光客らから高い人気を博している。
しかし今回、JTAによる機材更新のため、今年1月に退役した初代さくらジンベエに続き、初代ジンベエジェットも約5年間の運航期間を経て退役の時を迎えた。
ラストフライト出発前にJTA宮古支社は、空港出発ロビーでのアナウンスの中で「初代ジンベエジェットは当便で終了となりますが、後継となる新ジンベエジェットに思いを託し、今後もジンベエジェットの旅をお楽しみ下さい」と呼び掛けたほか、搭乗客にジンベエジェットのステッカーを配布した。
そして出発時には職員が駐機場で「たんでぃが~たんでぃ(ありがとう)! 初代ジンベエジェット ラストフライト」と書かれた横断幕を持ち、手を振って同機と乗客を見送った。