古民家再生、初の試み
名護の木造住宅を移築/かたあきの里
平良東仲宗根添の「かたあきの里」の敷地内で、木造古民家の組み立て作業が始まっている。古民家の再生は宮古島初の試みで、名護市から移築する。5月には完成し、7月から宿泊の受け付けを開始する。
移築・再生されるのは名護市東江にあった築61年の古民家。琉球大や名桜大の学長を歴任した故・東江康治さん、琉大教授や名桜大2代目学長だった平之さん兄弟の実家だという。
知人を通じて相談を受けたかたあきの里が二つ返事で移築を受け入れ、赤瓦屋根平屋の再生を決めた。
建物面積は30坪。骨材の6割は古民家で使われていたもので、専門の大工が組み立てる。柱に書き込まれた背比べの跡も残す。
古民家は2015年の5月に解体した。昨年12月から古材の選別や再生に向けた修復を行い、このほど組み立て作業に入った。
かたあきの里を運営するかたあき代表の下地一雄さんは「古いものにこそ魅力がある。ゆくゆくは文化財も考えたい」と古民家の再生事業導入を誇る。7月に宿泊客の受け入れを開始するが、すでに予約も入っているという。下地さんは「古い木造住宅の良さを感じてもらえればうれしい」と話している。
かたあきでは、4月8日午前11時から正午まで一般対象の見学会を開く。