体育施設、祝日開場へ/総合体育館、陸上競技場
来月3日から使用可能に
2018年度における宮古島市の体育施設の取り扱いに関し、市教育委員会は3日までに、総合体育館と陸上競技場に限って祝日を開場する方向で最終調整に入った。施設の管理施行規則上祝日は閉場扱いとなる市の体育施設だが、17年度に実施した実態把握調査の結果を踏まえ、恒常的な祝日の開場も視野に入れて検討を進める方針だ。
市の施設管理施行規則に従えば、総合体育館や陸上競技場などの体育施設は毎週月曜日(定休)と祝日は閉場となる。定休日に祝日が重なると、翌日も振替休日で利用できない。
このため、祝日が続くゴールデンウイーク期間中はほとんど閉場となる。宮古毎日新聞の調べで、県内にある全天候型陸上競技場は14施設だが、大型連休を閉場扱いにしている自治体は宮古島市のみだった。
こういった現状の改善を求める市民の声に対し、教育委員会は前年度、「実態の把握」を目的に、体育館と陸上競技場を祝日開場して利用実態を調査した。
この結果、体育館の利用者は年間480人、付設のトレーニング室を含む陸上競技場は計915人が利用した。所管する市民スポーツ課の宮国泰誠課長は「体育館、競技場ともに祝日の利用を望む市民が多いことが分かった」と話し、祝日開場の必要性は一定程度認められると判断。体育協会役員や学校長、高体連、スポーツ団体代表、医師らで構成する市スポーツ推進審議会も同意している。
教育委員会で祝日開場が決定されれば、5月3日の祝日から開場する。利用時間は午前9時から午後5時まで。個人利用が原則。
両体育施設のほか市民球場や多目的前福運動場、平良多目的屋内運動場については事前の申請で団体利用が可能だが、この場合は大会等の開催に限る。
宮國博教育長は「(実態調査で)市民の利用度が高いことが分かった。今年度も開ける方向で調整を進めている」と話した。祝日を閉場とする現行施行規則の改正も視野に入れているといい、恒常的な施設の祝日開放を見据えている。