かりゆし、オール沖縄脱会/11月の知事選に影響も
【那覇支社】かりゆしの當山智士社長は3日、那覇市内で記者会見し、「本日、オール沖縄会議に書面で脱会を伝えた」と発表した。11月に想定されている県知事選では翁長雄志知事の再選に向けて取り組むとしているが、同社のオール沖縄脱会は知事選に影響を与える可能性もある。
當山社長は会見の冒頭、「オール沖縄会議はイデオロギーを超えて結集した。今こそ(辺野古埋立工事反対の)県民投票が必要。翁長知事の『(埋立承認)撤回』を強く後押しすることになる」と、同社の考えを述べた。
その上で、オール沖縄会議に県民投票の実施を申し入れたが意見の集約ができなかったとして、「多様な意見を持つ政党が集う中、政治的活動に対して慎重である姿勢では、県知事選挙への対応においても有効とは思えない」と、脱会への経緯を説明した。
また、個人的な意見としながらも「(同会議が)イデオロギーチックになったかなとも少なからず感じている」と述べた上で、「党利党略とは関係なく県民に寄り添う新たな『オール沖縄』の枠組みは必要」と語った。
一方で、今後の対応としては、「独自の活動を通し、建白書の実現と県知事選での翁長知事再選へ向け取り組む」との方針を明らかにした。
當山社長は「同会議では意見が集約できなかったが、知事が率先して(県民投票を)県民に呼び掛けるイニシアチブを発揮してくれる動きになれば良いと思う」と話した。